物流に対する
考え方
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『共同配送』とは
共同配送というと
他社同士(ときには販売面で競業である場合やまったくの異業種)が納品ルートのいわゆる『あいのり』を行い、同一の配送先への同時納入を行うことを指すこともあれば、物量のまとまらない販売エリアに対し、輸送の『面』を小さくすることで、物流の効率化を進めることなどを指します。
要するに一台のトラックに対して
同一方面へ荷物を『積み合わせ』して、物量を確保することを言います。
「路線会社の利用」は、広域に小口貨物を運ぶのに適した運送方法になります。
しかしながら、何度も積み替えを行うため荷物の痛みが多い、運送費が割高というデメリットがあります。
そこで、新たな輸送手段として登場したのが、『共同配送』という概念です。
具体的にはどんな業態なのか?
届け先共配
先ずは「届け先共配」の考え方。
以前はトラック一台分の商品を、お客様であるA食品問屋へ例えば週一回、配送を行っていました。
たしかに納品する側からすれば、大きなロットを貸切車両で配送できるので、非常にコストの安定した配送です。しかしながら、受領するA問屋側からしたら
大量の商品で倉庫があふれ、そればかりか、緊急でない商品購入の購買金利の負担にもつながります。そうなると当然A問屋は必要なときに必要なだけの発注をするようになり、
週一回の大口の注文が、週3~4回の小ロットの注文になります。
食品メーカーもA問屋の要求に応えるべく小ロットでの配送を余儀なくされます。しかしながらいくら小ロットの配送に適した路線便を利用しても、前述したように路線便では一つあたりの運送費が割高になってしまいます。
そこで、考えたのが、
『同じA問屋へ配送するライバルメーカーと組んで、荷物を合わせてトラックの荷台いっぱいにして貸切便を手配しよう』という考えです。
こうした動きはあらゆる業界へ浸透していきます。食品業界、酒類飲料業界、医薬品、建材、管財、量販店などです。
しかし、共同配送するパートナーを見つけることは容易なことではありません。
もし見つかったとしても、パートナーの出荷工場同士が近くにあるとは限りません。
そのため新たな倉庫を準備したり等、大規模な再編が必要になります。
配送エリアの共同配送
さらに登場したのが、もう一つの共同配送概念で
「配送エリアの共同配送」があります。
例えば、埼玉県内の荷物は全て扱うとすると、結果埼玉県内のルート便のような配送になり貸切便に近い、効率的な料金を可能としています。路線便に近いようですが、直接配送のため、路線便のように何度も積み替えることなくその分のコストや荷物の痛みがありません。
こちらの共同配送は大規模な再編は必要ありません。
既に稼動している当社の
『小口貨物・小ロット貨物の直配システム便』に載せるだけです。
お探しのパートナーは既に私どもが持っていますので、私どもにご依頼するだけです。
イズミマトリックスの配送エリアの共同配送『小口貨物・小ロット貨物の直配システム便』を一度ご検討してみませんか。
共同配送の物量確保以外のメリット
運送の共同化による効果は、物量の確保以外にもさまざまな点で期待できます。
『同業種』での共同配送のメリット
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輸送方法やその手順などを標準規定として定める
物流部門の後方事務や荷扱い作業などを効率化させることが可能です。
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通い容器の共用共通化をさせる
同業であるからこそ、製品形態なども似かよっており、容器そのものをダンボールからプラスチック製へ変更するなどとともに、さらに、効率をあげることも検討できます。
『異業種』での共同配送のメリット
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季節による波動をおさえる効果
同業種においては季節波動がどうしても一致してしまうが、まったく違う業種との共同配送により、年間を通しての物量は安定してきます。
物量の安定は運送会社に対しての購買力をアップさせ、結果として、さらなるコスト削減が可能となりえるのです。
倉庫や物流センターの繁閑さが激しい場合
- 暇なときは倉庫が埋まらない
- 忙しいときは、外部倉庫を借りる
という状況は、物流の平準化という視点で考えると、非効率な部分が多い。
もし共同配送相手の互いの設備情報をさらに開示することができれば、その利用を融通しあうことができるはずです。
物流センターなどを相互に利用し、その人材までも共同化できれば、現状とは比較にならないほどの効率化が期待できるでしょう。
貸切便との違い
現在日本国内における運送会社の数は大小の規模を含め約60000社になりますが、
その運送サービスのほとんどが、貸切便となっております。
貸切便の運行形態
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到着日時の明確な指定
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積み込みから積替えなしでの配達
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積込み当日の緊急配送
などが特徴です。
また、いわゆる『先入れ先出し』や『間くばり』といった特殊な納品形態にも柔軟に対応できるサービスです。
弊社においても、貸切便の手配、運用は当然可能ですが、上記のメリットに加え、『積み合わせ』という概念を持ち込んだのが、イズミマトリックスの仕組みになります。
納品先からの 01往復配送 02転送 03時間指定など 貸切便においては当然の業務でしょう。
しかし、これらの業務を、中小ロットで対応するには『積み合わせ』のノウハウが必要です。
弊社では独自の直集直配システムを採用しております。
もちろん貸切便のサービスと同様に
専用受領書を回収することや集荷(積み込み)に対する引取り希望時間への対応など、貸切便を利用するように、手配、運用が可能です。
- 2t車の貸切には満たない物量
- 4t車ほどではないが2t車では積みきれない物量
などは、是非弊社までご相談ください。
荷物の物量や重量に応じた料金のご提案をさせていただきます。
路線便との違い
弊社独自の直集直配システムの仕組み
路線便は不特定多数の荷物に対し、下記のように複数のトラック輸送と荷物の積み替えを行います。
これに対し弊社の運行は不特定多数の荷物の取扱いは同じであっても下記のような流れになります。
この流れでは、複数のターミナルを経由せずにひとつの拠点で『仕分け』後に『配達』となりますので、荷物の紛失(東京行きの荷物が群馬のターミナルへ行ってしまった)、残荷等、出荷人様の信頼に影響を及ぼすような事故は起こりません。
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北関東四県(埼玉/茨城/栃木/群馬)に配達業務を限定!
集荷の時間にも融通さが生まれ、お客様の遅い時間のご注文にも対応できます。
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路線便と比べて積替えが少ない!
路線便は『集荷』→『発ターミナルでの仕分け』→『幹線輸送』→『着ターミナルでの仕分け』→『配達』
といったように複数のトラック輸送と荷物の積み替えを行います。
これに対し弊社の運行は不特定多数の荷物の取扱いは同じであっても、
『集荷』→『自社倉庫仕分け』→『配達』という流れになります。 -
物量に応じた料金体系!
料金設定は物量に応じております。貸切便とは違い、『多品種小ロット』に適した輸送方法です。
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扱い荷物を選びません!
幹線輸送のない直接配達なので長モノや建設現場向け、ありとあらゆる荷物に対応できます。
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配達先からの返品や引取り、受領書類の回収等にも通常の業務として対応が可能
各配達車両はもとの自社倉庫へ戻るため、路線便では別々に手配しなければならなかった回収や返送の運行が容易。
確かに、モノの動きだけでは、路線便との違いは明確ではありませんが情報のやりとりのスピードは路線便以上です。
自社倉庫一ヶ所で、集荷から仕分け、配達まで行いますので、配達時間のお問合せや、引取りの依頼などは非常にスムーズです。
物流の共同化のススメ方
ススメ方01
中小企業に限らず、一般的に物流の共同化を成功させるためのポイントと言われるものに
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高コスト物流の実態の把握
どのエリアの物量が少ないのかどのルートが非効率なのか
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共同化組み合わせの相手探し
異業種と組むのか同業種と組むのか
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輸送実行部隊の選択
既存の運送会社を使うか新規に探すか
などがあります。
また、その他に下記のことも考えられます。
- 受発注システムの統合
- 届け先への納品条件の整備
- 物流センター等の統廃合
たしかに、これらの条件は物流の共同化をすすめる意味では、重要なことではありますが、大手企業ならまだしも、中小企業で、これらの条件を満たすことは非常に難しいはずです。
共同配送は、一緒に運用してくれる相手を見つけることから始まる。
しかし、その相手を見つけることこそが、中小企業にとっては難しい。
特に、その相手が見つかったとしても、同一方面に納品先があるかどうかは分からないし、まして、同一方面に納品先があったとしても、共同配送を行う相手の様々な都合もありえる。
例えば、パレットのまま配送先まで移動してほしい、貸切便を手配したときのように伝票類や商品の引取りも対応してもらいたい、など
現状の物流を整備検討するのに様々な問題が多く存在する。
共同配送のこれらの問題を解決するには実際の配達現場のノウハウが特に重要となる。
では実際にどうしたらいいのか。
ススメ方02
中小企業にとって物流の共同化は大変に難しい。
では実際にどうしたらいいのか。
そこで注目したいのが、他の企業の手配で運行しているトラックの、隙間スペースを利用する方法です。
あくまでも隙間であるから、トラック一台の料金は必要ありません。
トラックを運行している運送会社にとっても、そのスペースを使って、運賃の増加が見込まれます。
また、荷主企業にとっては、路線便の混載とは違い、荷物破損も少なく、荷物の積み残し(いわゆる残貨)もない混載便となるはずです。
とにかく隙間のあるトラックを見つけだし、その運送会社に自社の商品を『運送』してもらうことで、物流の効率が上がる。
運送会社を選ぶポイント
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配達エリアをアピールするかどうか
『何を運んでいるか』『有名企業の商品を扱っている』というより、『どこに、どの地域に荷物を運んでいるか』ということ。
その運送会社がどの地域に配達を行っているかを確認することにより、効率的な注文を出すことができる。 -
既成事実として積み合わせを行っているかどうか
多くの運送会社のサービスは貸切便という形態がほとんどであるので1台1台がそれぞれ同一の荷主の商品で一杯である。
ただ、これからは、1台のトラックに違う荷主の荷物を積み込むノウハウとその仕組みを持つ運送会社が、より適切な輸送手段になりえるのである。 -
トラックの空きスペースの提案をするかどうか
『うちのメイン貨物は○○です』と様々な運送会社が営業をかけてきます。有名企業の取扱い実績はその会社の信用を計る目安にもなるが、その運送会社がいくら有名企業の商品を扱っていたとしても、スペースを利用した『積み合わせ』を行っているとは限らない。
そのスペースを利用して、運送の提案ができる業者を選択すべきであろう。
これらのポイントをしっかりとアピールしてくる運送会社を利用することで、大手企業にしかできなかった共同配送が、
中小企業たった一社で、
『物流の共同化を成功』させることができます。
『路線便』『路線出荷』とは
『路線便』『路線出荷』とは
各企業が、それぞれ配送を行うためには、さまざまな方法が考えられます。
トラックを利用してルート配送やチャーター便、鉄道を使って貨物列車、その他航空便や船便などです。
トラックでの運送がもっとも一般的ですが、その中でも「路線便を使う」「路線出荷する」とはどんな運送方法なのかを簡単に説明いたします。
トラックでの運送には大きく分けて「一般貨物運送事業」と「特別積合せ事業=いわゆる路線事業」があります。
さらに後ほど説明しますが、ここ最近では新たな輸送手段として『共同配送』という概念も出てきました。
一般貨物運送事業とは「貸切便」や同じ意味で使われる「チャーター便」の事です。
貸切便とは、特定の荷主から荷物を受取り、積み替えなどせずに届先まで配達する運行で、引越しや、ルート配送なども貸切便の中に入ります。
貸切便なら時間指定での配送が可能で、しかも積替えを行わず運行するので破損事故が少ないのが特徴です。
貸切便での料金設定は、トラック一台あたり○○円なのでトラックの荷台いっぱいに荷物を積もうが、トラックの荷台が空いていようが同じ料金になります。
貸切便でちょうどトラックの荷台いっぱいになれば、その荷物の1つあたりの運送費は最も効率的になります。
『路線便』とは
路線便では、荷物は何度もそれぞれの担当地域の車輌に積み替えが行われ相手先まで届けられるということです。
逆に大人数で観光バスなどを貸切でチャーターしたりして直接目的地まで行くのが「貸切便」「チャーター便」という見方が出来ると思います。定員いっぱいの50名でバスをチャーターすれば、一人あたりの料金は安くなりますし、目的地まで乗り換えなしで到着します。
全国組織ではない路線便の会社は、自社がカバーをしていない地域の会社と提携をすることで、全国への配送を可能にしているようです。
したがって路線便を運行している会社のターミナルは全国にありますので、全地域に配送可能です。
まとめると『路線便』は貸切便ほど荷物がまとまらない時に広域へ荷物を運ぶのに適した運送方法になります。
ただし路線便ならではのデメリットがあります。そのデメリットをクリアし、メリットだけを追求したのが『共同配送』です。
『路線出荷』とは
では「特別積み合せ事業」いわゆる「路線便を使う」「路線出荷」とは何なのか。
簡単にいえば、「路線会社」を利用して運送を行うことです。
「路線会社」とは代表的なところで、ヤマト運輸さん、佐川急便さん、西濃運輸さん、名鉄運輸さん等があります。
次に「路線便」とは、どんな方法で運送されているのかを簡単に説明いたします。
まず、荷物は直接依頼者から集荷したり、依頼者が直接持ち込みするなどして各事業社の営業所に運ばれます。
ここから複数の営業所を統轄する、トラックターミナルまで輸送され、発送先ごとに荷物が振り分けられます。
振り分けられた荷物は方面別に集約され、配送先に近い区域のトラックターミナルまで運搬されます。
配送先に近い区域のトラックターミナルに荷物が到着すると、配送先を管轄する営業所ごとに荷物を振り分けて、各営業所まで運ばれます。
配達を担当する営業所では、届け先の住所や希望する時間帯によって荷物を小分けし、相手先まで届けます。
難しくなってしまいましたが、路線便の動きをわれわれの旅行に例えると分り易くなります。
一人もしくは2.3人で見知らぬ人と同乗する電車やバスを何度も乗り継いで目的地まで行くのが『路線便』です。
時間もあらかじめ決められた時間の電車やバスとなってしまい、何度も乗り換えするので目的地に到着するまでが大変です。
路線便のメリット・デメリット
メリット
- 小口貨物でも物量に応じた料金設定が可能
- 全国に配送網を巡らせており、全地域に配送可能
デメリット
- 何度も積み替えを行うため、荷物の痛みが多い
- トラック荷台いっぱいにした貸切便に比べ、荷物一つあたりの運送費は割高である
路線便のご利用を検討している方へ
カサ高商品や長もの、重量が1トン以上のものなどは、路線会社でも配送が難しい場合があります。
そのような商品でも、弊社では物量に応じた運賃で配達することが可能です。